介護におけるリスクマネジメントとは?必要性と事例について紹介

コラム

2024.09.13

介護の現場では、可能性のあるリスクを把握して防止策を施す「リスクマネジメント」が欠かせません。今回は、介護におけるリスクマネジメントについて実践方法を解説し、万が一起きてしまった場合の対応も紹介します。

目次


介護におけるリスクマネジメントとは?
介護におけるリスクマネジメントの必要性
入居者を事故やトラブルから守るため
リスクが起こった場合の損失を最小限に留めるため
介護スタッフが安心、安全に働けるようにするため
介護現場で起こりやすい事故やヒヤリハットの事例
予想できない転倒・転落
食事の誤嚥、窒息
薬の飲み間違え

介護におけるリスクマネジメントとは?

リスクマネジメントとは、企業や組織が直面する可能性のあるリスクを把握して管理していくことです。介護におけるリスクマネジメントでは、介護現場で起こるかもしれない事故やトラブルを洗いだして対策することが大切です。

具体的な方法としては、介護の現場でよくあるヒヤリハットや介護事故の例を参考に、スタッフ全員への事例共有やそれぞれの原因分析、対策を施します。こうすることで、介護現場での事故を未然に回避して影響を最小限に抑えることが可能です。
また介護事故を100%防止できるように対策を施すことが大切ですが、万が一、介護事故が起きたときの対処法についても事前に準備しておくことが大切です。

介護におけるリスクマネジメントの必要性

入居者介護現場ではリスクマネジメントが重要視されています。その理由について、以下の3つの観点から解説します。

入居者を事故やトラブルから守るため

介護現場では、入居者を事故やトラブルから守るためにリスクマネジメントが必要不可欠です。介護施設の入居者は高齢者や身体の不自由な方も多い傾向にあり、日常生活において事故が発生する要因が増加するからです。身体が衰えていれば、転倒しただけで骨折などの大ケガにつながる恐れもあります。入居者の安全性を高めるためにも、リスクマネジメントが欠かせません。

リスクが起こった場合の損失を最小限に留めるため

介護現場で事故を発生させ、訴訟となった事例もあります。万が一介護事故を起こし損害賠償などを請求されてしまった場合、経営難に陥ったり、事務所の信頼を失ったりする可能性があります。リスクを発生させてしまった場合でも損失を最小限に留めるために、リスクマネジメントを行っておく必要があります。

介護スタッフが安心、安全に働けるようにするため

リスクマネジメントを行うことで、スタッフが安心・安全に働ける環境づくりにも直結します。たとえば、スタッフの役割分担を明確にして自分の仕事に集中できるようにするだけでも、負担が軽減され、リスクの減少につながります。

介護現場で起こるヒヤリハットや事故は、担当者一人の責任だけではなく現場全体で解決していく必要があります。

介護現場で起こりやすい事故やヒヤリハットの事例

介護現場でリスクマネジメントを行うために、まずはどのような事故が起こりやすいかを知っておく必要があります。ここではよく起こる事例を3つ紹介します。

予想できない転倒・転落

介護現場では、入居者がバランスを崩して転倒・転落することがあります。トイレや車いす、ベッドへの移動時や、そのほか入浴や着替えなど日常生活のさまざまシーンで事例が報告されています。

食事の誤嚥、窒息

食事中に入居者が誤嚥してしまうケースもあります。高齢者になると飲み込みの機能が低下するため、食べ物がそのまま気道に入り込んでしまうことがあります。転倒や転落よりも頻度は高くないものの窒息に至ることもあり、深刻な結果が生じやすい事故といえます。

薬の飲み間違え

ほかの入居者の薬と間違えかけた、朝と夜の飲む時間を間違えたという事例が起こっています。薬の飲み間違いは健康に重大な影響を及ぼす可能性もあり、とくに慎重に取り扱わなければなりません。

介護におけるリスクマネジメント実践方法とは?

介護現場におけるリスクマネジメントの重要性と実際に起こりやすい事例をご紹介しました。
それでは実際どのような方法で対策していけば良いのでしょうか。


>>>介護におけるリスクマネジメント実践方法とは?

 

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