ナースコールの価格相場はどのくらい?導入に必要な費用内訳を紹介

コラム

2025.02.17

ナースコールは介護施設において、入居者が安心して暮らすために欠かせないツールです。しかしいざナースコールの導入や入れ替えを考えたとき、「どれくらいの費用がかかるか?」は気になるポイントです。この記事では、ナースコールの価格相場や費用の内訳、購入する際に気をつけるポイントついて解説します。

目次


ナースコールの価格相場は?
ナースコール導入に必要な費用の内訳
機器の購入費
ナースコールシステム構築費
配線工事費
メンテナンス・保守費
ナースコールの購入時に気をつけたいポイント2つ
【1】安さだけに注目しない
【2】トータルコストで考える
ナースコールの導入は、補助金を活用できるケースもある
ナースコールは価格と品質のバランスをチェックしよう
「ココヘルパ」のナースコールは、幅広いモデル・価格帯から選べる!
まとめ

 

■ナースコールの価格相場は?

ナースコールの価格は、購入する機器の構成やメーカーによって大きく異なります。ボタンを押して通知するだけの簡易なものであれば、数千円〜1万円ほどのタイプがインターネットからでも購入可能です。しかし介護施設に導入するナースコールは簡易なものではなく、どの居室からの呼び出しか明確にわかる、居室との通話ができるなどの機能が備わっているのが望ましいです。
そのためナースコールは数十万円〜数百万規模の費用がかかります。この費用は親機だけの価格であり、さらに周辺機器費用や工事費、ランニングコストなどさまざまな費用も発生するほか、施設の規模の大きさによってもそれらの費用は大きく変動します。

■ナースコール導入に必要な費用の内訳

ナースコールを導入するにあたって、まず「機器の購入費用」や「連携システムの導入費」「配線工事費」といった初期費用がかかります。そしてランニングコストとして、メンテナンスや保守費用が発生します。

機器の購入費

ナースコールは親機、子機、周辺機器など、さまざまな機器で構成されています。各居室やトイレから呼び出すための子機や、スタッフルームに設置するナースコールの親機やPHS、スマートフォンなどの周辺機器が必要となり、台数によっても費用は変動します。

ナースコールシステム構築費

ナースコールシステムをコントロールする方法は種類によって異なります。制御装置をメインに各種機器と連携する従来型のタイプや、電話主装置をメインとするタイプ、ソフトウェアや無線機器を使った無線タイプなどがあります。それぞれタイプによって特性が異なり、導入や入れ替え作業の手間などにも違いがあります。

配線工事費

ナースコールの各機器を接続するための配線工事が必要です。有線型のナースコールを設置する場合、スタッフルームから各居室やトイレに設置する呼出ボタンをつなぐための配線工事が必要です。無線式の場合でも廊下への配線は必要になります。呼出ボタンの設置台数や配線距離の長さなどによって、工事費用は変動します。居室数が多い場合や施設の規模が大きい場合は、費用が上昇すると考えられます。

メンテナンス・保守費

ナースコールの導入後は、不具合や故障に備えて定期的なメンテナンス費用や、いざというときの修理や交換などの保守費用も必要です。
ナースコールの性能が高いものを導入しても、長期間の使用によってシステムの不具合や機器の故障などが生じる可能性もあります。「呼出ボタンを押していたのに通知されなかった」という事態を防ぐためにも、定期的なメンテナンスや修理が必要となるため、それらにかかる費用も想定しておくことが大切です。また費用については、メンテナンスの回数や保証の適用範囲によって異なります。

■ナースコールの購入時に気をつけたいポイント2つ

ナースコールを購入する際に価格は気になるポイントですが、以下の点にも注意が必要です。

【1】安さだけに注目しない

ナースコールには安価なものも数多くあります。しかし長期的に安定して使用することを考え、価格の安さだけに注目するのは避けるべきです。
万が一品質に問題があれば、いざというときにナースコールが反応せず対応が遅れてしまうなどのリスクもあります。また故障した場合に、修理や交換などのサポートをしてもらえなければ、買い替えるしかありません。そのため修理や交換のサポートがある信頼できるものを選ぶことがポイントです。
またメーカーによっては豊富な機能やオプションなどを備えています。将来的に入居者の状態が変化する可能性も考えられるため、機能をカスタマイズできるコストパフォーマンスが高いものを選ぶことをおすすめします。

【2】トータルコストで考える

ナースコールの費用の内訳でも紹介したとおり、ナースコール本体の価格だけでなく、工事費やランニングコストもあわせて検討する必要があります。
たとえば有線式のナースコールを入れ替えする際には、各居室の配線工事が必要となります。工事中は入居者の生活の妨げになるため一時的に居室を移動してもらうケースもあり、手間やコストは余計にかかってしまいます。
また導入後に、使用中のナースコールの部品が無くなると、一部が壊れただけで全交換が必要になるナースコールもあります。故障した箇所だけを修理・交換できるものと比べると、コストはかさんでしまうでしょう。
そのためナースコールの導入にかかるすべての費用と、今後発生する可能性のある費用をあわせたトータルコストを算出して検討することが大切です。

■ナースコールの導入は、補助金を活用できるケースもある

ナースコールの費用は決して安いものではないため、価格面を考慮して機能性を重視できない方や入れ替えに踏み切れない方も多いことでしょう。しかしナースコールを導入することで自治体からの補助を受けられる可能性があります。政府は介護を必要とする方の自立支援や、介護業界の人材不足解消を図るため、介護ロボットやICT化の普及を推進しています。
呼び出すだけのナースコールは補助の対象とはなりませんが、見守り機能が付いているなど、介護スタッフの業務負担の軽減につながる場合、要件を満たすことで補助金の申請が可能です。補助の対象となるものにはさまざまなものがありますが、タブレット・スマートフォン・インカムなどの端末類や、通信機器やシステムの導入費用なども含まれています。
ジーコムでも専用タブレットから夜間の入居者の活動量を自動検知し通知することが可能な無線映像付ナースコール「ココヘルパVP」やナースコール一体型インカム「スマートインカム」などは業務負担軽減が期待できるシステムとして補助金対象の実績があります。端末費用や通信環境の構築費などが補助の対象となる場合もあります
詳しくは全国の補助金受付情報を以下にまとめているため、各自治体の情報を確認してください。

令和6年度介護テクノロジー導入支援補助金(介護ロボット/ICT助成金)情報

■ナースコールは価格と品質のバランスをチェックしよう

ナースコールは本体価格に注目するのではなく、長期的に使用できるかどうかや、工事費や修理費などのトータルコストの観点からチェックすることが大切です。またナースコールの導入によって介護業務の効率化が叶えば、国からの補助を受けられる可能性もあるうえに、介護スタッフの人件費や採用費などの削減も期待できます。そのため価格と品質のバランスをチェックすることが大切です。

■「ココヘルパ」のナースコールは、幅広いモデル・価格帯から選べる!

価格と品質のトータルバランスが整っているナースコールであれば、「ココヘルパ」がおすすめです。
ココヘルパはジーコムが自社で開発・生産した、介護施設専用の無線式ナースコールです。全7モデルを展開しているので、幅広い機能性と価格帯から最適なナースコールを選べます。

【ココヘルパのラインナップ】

■ココヘルパX
映像付ナースコールとミリ波レーダーなどの多彩なセンサーを一体化させ、入居者の離床や起床、呼吸や睡眠、体表温などを自動で計測し、必要に応じて通知が可能な最新モデルのナースコールです。

■ココヘルパVP
映像付ナースコールで訪室前の緊急度把握や録画録音機能によるヒヤリハット対策が可能になります。さらに専用タブレットからリモートでの夜間巡回と見守りが可能です。

■ココヘルパVcam
ナースコールが通知されるとスマートフォンで映像と音声による通話ができるため緊急度把握が可能になります。

■ココヘルパG
スマートフォンで入居者と意思疎通がとれ、ベッドに簡単に設置できるナースコールです。

■ココヘルパN/W/A
シンプルなナースコール対応が可能なラインナップです。

 

 

介護ケアの品質を向上させたい場合や訪室前に入居者の状態を把握したい場合、従来のナースコールをスマートフォン化やワイヤレス化したいなど、さまざまな課題やニーズに対応できます。また入居者の状態変化に応じてカスタマイズできるため、長期的な使用も可能です。

まとめ

ナースコールは本体価格だけでなく、導入する際の配線工事費や将来的に修理費なども発生するため、トータルの費用を把握しておく必要があります。また「介護スタッフの業務効率化につながるか」「長く使えるか」という視点で選ぶことも大切です。
ココヘルパであれば幅広いモデルから最適なものを選んでいただけるため、ナースコールの検討の際にはぜひご相談ください。

ココヘルパ製品詳細へ